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[金子 朋樹のWEB SPACE]http://kaneko-tomoki.com/

updated 2016.2.12


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2015年 開催展示

金子朋樹展「アクシス・ムンディ–等価・統合– 」
2015年10月26日(月)-10月31日(土)
11:00-19:00(最終日17:00)

会場|アートスペース羅針盤 
〒104-0031東京都中央区京橋3-5-3 京栄ビル2F  TEL03-3538-0160

後援|サンルイ皮ふ科 高田任康
協力|アートスペース羅針盤・相原木材株式会社

◇ギャラリートーク
2015年10月30日(金) 16:00~17:30
ゲスト 立島惠(佐藤美術館 学芸部長)

LinkIcon会場パノラマ画像

芍薬鳶図.jpg 朝顔群図.jpg

菖蒲蛇図.jpg 睡蓮鯉図.jpg

金子朋樹の個展に寄せて

金子朋樹はどういう画家か? 本展でわたしたちは、機械のエンジンやダクト、さらには小惑星探査機はやぶさといった人工物と動植物のモチーフが、水や風の流れを想起させる下地の同一平面上に描かれているさまを見ることになる。

静岡県御殿場市に生まれ育った金子朋樹(一九七六年生まれ)は、同地に陸軍自衛隊演習場があったことが大きく影響して、東京藝術大学で日本画を学んだ在学中から、ヘリコプターを重要なモチーフとして長く描いていた。ひとがその機体からロープで降下するさまや、ヘルメットをかぶった自衛隊員らしき肖像の作品もある。写実的にというよりもシルエットとして記号的に描かれたそれらのイメージは、しかし、生来身近な環境で積み上げられたヘリコプターの視覚体験が幾重にも瞼に焼き付けられ、純化された結果生まれたもののように見える。金子は機械そのものへの好奇心を語るが、彼にとってヘリコプターを描くことは、わたしは何者かと自身の原風景を深く見つめることと同義だったに違いない。

ヘリコプターと同時に、きわめて近しい存在であったのが、金子が学んだ「日本画」の代表的な画題でもある富士山である。近現代では横山大観や片岡球子をはじめとして、それ以前も信仰の対象として長く絵画化されてきた富士山を、金子は幼少期から見つめてきた。それは、三角の形態によってほとんど記号化された富士山ではなく、活火山として今なお噴火の可能性がある、生きた山としての、すさまじいエネルギーをそのうちに有した富士山である。したがって金子の描く富士山は、誰もがそうだと認識するかたちをとっておらず、一見富士山には見えない。けれども、だからこそ、それは金子が御殿場市で生まれたからこその絵になっている。

こうして金子は、自身の生まれ育った土地における自衛隊と富士山を、自身の絵画の主題として重視してきた。彼の言葉を借りれば、それは防衛と信仰という、御殿場市における風土のなかでの二項対立である。だがそれは、広義にはナショナリズムにも捉えられかねない画題にほかならない。わたし自身、金子がそのあたりについてどう考えているのか、作品を見ながらもはかりかねていない部分があったことを告白する必要があるだろう。が、金子は、それらの画面の表面を水面に見立て、青くフィルターをかけるかのような処理をすることで、自身とそれらに対する一般的な目への距離や断絶をあらわそうと試みていた。

とはいえ自身のルーツへの強い思い入れは、作品として、自己模倣に陥る危険をはらんでいた。変化をもたらしたのは、二〇一五年四月、東北芸術工科大学美術科日本画コース専任講師として赴任した山形の環境である。美術予備校や大学での講師を兼任、多忙をきわめていたここ数年の東京での生活を経て、はるか北上した東北での新しい暮らしは、未知の文化の見聞と、制作に集中できるまとまった時間を金子に与えた。出生地の象徴としてのヘリコプターや富士山はむしろ息を潜め、さまざまな人工物が動植物と組み合わせられ、画面を形作るようになるのは、住まいを移した今春以降のことである。

今回はじめて四作品が展示される同一サイズの作品群は、あわせて全三十作品を予定したシリーズとして構想されている。作品点数と多種多様なモチーフという内容は、ある画家の作品から着想を得ており、それだけにこだわるものでもないためここでは明らかにしないが、日本絵画の古典からの研究を踏まえて金子が行おうとしているのは、ありていに言えば自然物と人工物の混淆による新たな花鳥風月の創出ということになるだろうか。だがそれがただの図案的折衷であれば描かれる理由はない。

作品の制作背景にあるのは、本展で掲げられている「axis mundi」=「世界軸」の概念である。それは世界の中心、天と地を結ぶシンボルであり、自然物では山や樹木、人工物では塔や階段、杖などの上方への移動を象徴する存在によって世界各地の異なる文化圏であらわされてきたという。ヘリコプターや富士山に金子が象徴させていたのも、実はこの概念であった。すなわち金子が本展出品作で描いているエンジンやダクト、蒸気機関車といったモチーフも、あちらとこちらを結ぶ動力としてあらわされている。

したがってこれらの作品は、ただ自然物と人工物の組み合わせの妙に注目すべきものではない。金子がそれらの結合をとおしていかに世界を見透そうとしているか、その哲学こそが重要なのである。そう、自衛隊や富士山というナショナルなモチーフを有する場所から、東北というそれだけには決して落とし込めない場所への転換による、新しい世界観の構築だ。絵画が画家による未知の世界像の発見であるならば、新たな場所に立った金子朋樹が、世界をどう捉えはじめているのか? 二年ぶりとなる今回の個展でそれが明らかになることを期待している。

小金沢智(日本近現代美術史)

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■「バール リストランテ スクリーニョ」 ーイタリア料理とアートのコラボレーションー
スクリーニョ✖日本画家 金子朋樹

「バール リストランテ スクリーニョ」
〒412-0043 静岡県御殿場市新橋1977-3
TEL.0550-78-6223

営業時間
PLANZO(Lunch) 11:30-14:00(L.O)
CENA(Dinner) 18:00-22:00(L.O)
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ガロン第2回展 「日本背景」の映像をYouTubeでご覧になれます。

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■ ガロン第2回展 「日本背景」
2012年2月14日(火)〜3月18日(日)
出品作家|市川裕司、大浦雅臣、金子朋樹、佐藤裕一郎 、松永龍太郎
ゲスト |金理有(陶芸)、後藤雅樹(鋳金)、前川多仁(染織) 、山本麻璃絵(木彫)
企画/小金沢智
会場/旧田中家住宅 (国登録有形文化財)
主催/川口市 ガロン実行委員会
後援/川口市教育委員会 公益財団法人佐藤国際文化育英財団・佐藤美術館
協賛/埼玉画廊、川口市華道連盟、箏和会、筥﨑山地蔵院、富士山西光寺、花岡神仏具店、NPO法人川口フィンランド協会、
サンルイ皮ふ科高田任康様、宍倉慶治様、小谷三夫様、奥田道子様、千葉乙郎様
協力/ギャラリー58 gallery neutron
認定/公益社団法人 企業メセナ協議会

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Making of Frames
The picture frames are produced by the famous Japanese company Fukudasokindo in Taito-ku Tokyo, also well known by the Japanese painters themselves. In order to create a Japanese picture and to place it into a picture frame made by Fukudasokindo, the painter first of all draws his picture (which can also be shaped like a fan) onto a special Japanese paper. Then, the picture is strengthened at the back, so that it is more resistant when being mounted into the frame. After this, it is cut into the desired shape, such as a fan. Now the difficult part begins for Fukudasokindo, as they have to decide for each individual picture, which material will be most suitable for the background. The picture is then attached to the picture frame, together with the chosen material, with a special adhesive. Fukudasokindo has become famous thanks to their selection of background materials and picture frames.

Production of Senmenga 2012
Drawing the pictures in the shape of a fan is based on a very old Japanese painting technique, which is still very popular today. The painters often begin by drawing the subject and then filling in the contours with ink. Then the picture is coloured in with paint. If the painter would like a gold-coloured background, he can use a special Japanese tool (Sunagotsutsu), made of bamboo. Gold leaf is filled into the tool, then strewn onto the picture until a uniform golden texture is achieved. After his, the painter can begin to draw his motif, to ensure that the picture evokes a vivid and fresh appearance.

What is Senmenga ?
Japan's folding fans are said to have been originally produced in Kyoto at the early stage of the Heian Era, which lasted approx. 390 years starting from the year 794 A.D. Senmenga is a certain type of painting, derived from the said origin, painted either on the surface or in the shape of an opened fan. It was some time in the twelfth century when Senmenga began to be produced and painted. This was initiated by tracing motif lines at first, then proceeding to Kotsugaki* in calligraphy ink, creating the background in a golden color, and finally coloring flowers and small animals. Many viewers will marvel to see vivid lives and souls burst from them, which can only be achieved by such mastery, meticulous and skilled touches.
* Kotsugaki:A painting technology, in which outlining is made in calligraphy ink before proceeding to the coloring process.